■槍ヶ岳(やりがたけ)3180m槍沢ロッヂ〜槍ヶ岳山頂(槍ヶ岳山荘)・2日目
■長野県
■2008年7月19日
■晴れ


   7/19 槍沢ロッヂam6:45-ババ平am7:20-大曲am7:50-天狗原分岐am9:00
       坊主岩小屋am10:55-槍ヶ岳山荘(昼食)pm0:40
       出発pm1:50-槍ヶ岳山頂pm2:20-槍ヶ岳山荘泊       
       
■歩行時間約6時間(休憩含む)
   
山小屋の朝は早い.....
am4:00過ぎには皆さんゴソゴソと仕度し始めるので
朝が苦手な私でもなんとか起きる事が出来る。
昨夜は、一度も起きる事無く爆睡したので気分は良好〜
ロッヂの窓から外を眺めると真っ青な空♪
今日はいい天気になりそうだ。
梓川のせせらぎも心地よい
am5:00朝食をしっかり食べ本日の歩きに備える
昨日は距離は長いもののほとんど水平道だったが
今日は標高差1366mを一気に登る予定〜
ロッヂの横にあるヘリポートへ出てみると望遠鏡がセットされている
覗いて見ると槍の穂先がクッキリ!見えるでは〜
肉眼でもしっかり見えた
2002年の雪崩のおかげ?でここからも見えるようになったとの事
澄んだ空気の中、am6:45出発〜
さぁ〜今日も一日頑張るぞぉ〜



▲朝起きるといい天気です〜槍沢ロッヂから出発!1820m地点


▲槍沢ロッヂヘリポートより槍ヶ岳穂先を望む
2002年の雪崩により穂先が見えるようになったそうです

様々な植物が咲き誇る樹林帯を抜けると
突然、目の前が開けてきた♪
ババ平と呼ばれるキャンプ場へ到着!
生憎キャンプされている方は見かけなかった。
ここで四国では見る事が出来ない壮大な風景を楽しむ♪
こんな風景を見るとアルプスへ来たなぁ〜と実感する。


▲ザレ場を抜けると目の前に槍沢カールが見えて来た!ババ平へ到着です


▲ミネザクラ・まさか7月に桜を見る事が出来るなんて〜                 ▲雪渓の下は〜

大曲を過ぎるとますますステキな風景が広がる....
青い空に緑の山、そして白い雪渓〜
もう最高です〜辛い登りの事も忘れ
何度も何度も立ち止まりシャッターを押します。
ハクサンイチゲミヤマキンボウケも群生です〜
これが見たくてここまで来たのよねぇ〜♪


▲大曲を過ぎるとこんな素晴らしい風景が待っていた


▲ハクサンイチゲと雪渓


▲雪渓が現れましたよ


・オオバギボウシ             ・ママコナ               ・ウスノキ


・コイワカガミ              ・キヌガサソウ               ・アオノツガザクラ

天狗原分岐へ到着!
予定では天狗池経由山頂と思ってましたが
一面真っ白.....
雪の斜面になんとなく道が見えますが滑落すると谷底まで〜
とても雪渓を横切る勇気が出ません。
しばらく様子を見ていましたがほとんど天狗原方面へ向かう人はいません
私たち初心者には無理!と判断しそのまま山頂に向かうことにしました。
後で、よく調べてみると天狗池は7月下旬まで残雪に隠れてしまい
秋にならないと全貌を現さないとの事....
逆さ槍を見たければ゛秋゛に登らないと〜


▲ここから天狗原へ向かう予定でしたが雪が多く断念           ▲ミヤマキンバイと雪渓


・ミヤマキンバイ                  ・ベニバナイチゴ


・オオバキスミレ             ・サンカヨウ               ・ミツバオウレン

初めての雪渓歩きを楽しみながら先を進みます.....
↓この雪渓を渡りきると......
見えました〜槍ヶ岳全貌です♪
ちょこんと槍の穂先が見えます


▲滑落しないように真剣に真剣に...この雪渓を渡ると〜

ここからがグリーンバンドと呼ばれる場所のようですが
今年は残雪が多いらしく緑のハイマツの部分は少なく
まだまだ白い部分が多かったです。
いくつもの雪渓を慎重に渡ります。
雪渓の上には印が付けてあり、これ以外の部分は歩く事は出来ません!
アイゼンを一応持ってきましたが一度も使用する事はありませんでした。
山小屋のスタッフの方々の手によって登山道整備がされていて
この日も、歩きやすいように雪を固める作業をされていました。
こういう方々の努力のおかげで私たち初心者でも安全に
歩く事が出来、感謝です....


▲初めて全貌が見えた!感動の一瞬です


▲槍を眺める親子(笑)


▲坊主岩小屋・槍ヶ岳を開山する為に播隆上人がこもった岩屋             ▲急病人?ヘリが飛んで来た


▲どんどん槍ヶ岳が近づいてきます


▲結構、急斜面です。休み休み登ります


・キバナシャクナゲ            ・チングルマ              ・ミネズオウ

雪渓を過ぎるとますます傾斜が増し休み休み登ります....
目の前に槍ヶ岳山荘が見えているのですがなかなか近づきません^^;
おまけに足元がガレ場になっていて歩きにくい....
今回のコースで一番辛かった辺りです。


▲手前が殺生ヒュッテ 奥がヒュッテ大槍             ▲槍ヶ岳山荘までもう少し.....

pm0:40やっと槍ヶ岳山荘へ到着しました。
槍沢ロッヂから約6時間弱かかった計算です。
主人と次女はとっくに到着していて涼しい顔で待ちくたびれています^^;
お待たせ〜
登りきると私も元気復活です(笑)


▲槍ヶ岳山荘前の広場で寛がれている人々〜

まずは槍ヶ岳山荘へチェックインします。
今日もラッキーな事に一人一枚の布団です。
荷物を置き、まずは腹ごしらえ(笑)
キッチン゛槍゛にてカレーライス1000円生ビール1000円で昼食♪
少々値段が気になりましたが食料を背負って登る事を考えると
決して高くないのでは...
おまけに3000m地点で冷えたビールを飲めるのですから(^^)v


▲キッチン槍にてカレーとビールで昼食 ▲山荘の中にはこんなボードが....

昼食後、あまり気は進みませんが^^;
いよいよ穂先に向かって出発です。
下から見ていると皆さん凄いなぁ〜私には無理!と思いましたが
覚悟を決め、岩に取り付くと足場もあり鎖もハシゴもあるので
なんとか登る事が出来ます。
ただ下を見るとやっぱり怖いのでひたすら上を見て登ります。
登りと下りは基本的には別ルートになっていますが
何箇所か交差する部分があり、そこは順番待ちでした。
なんとか岩をクリアし垂直のハシゴを登りきると
槍ヶ岳3180m山頂到着です!
山頂は10畳ほどの広さなので一度に沢山の方は立てませんが
丁度、私たちが登った時は10名前後位しかいなかったので山頂で
のんびりと過ごす事が出来ました。
なんとか山頂へ立ったものの下を見るとやはり足がすくみます^^;
山頂に立てた感動に浸っているとナント北鎌尾根から男性が登って来られるでは..
山頂にいた皆で拍手でお迎えしました!
登って来られた男性の方、筋肉もりもりの山男!というカンジじゃなく
どちらかといえば細身のやさしそうな男性....
見た目!じゃあないんですね〜
山頂で360度の展望を楽しみ(相変わらず穂高だけは雲の中でした)
そろそろ降ります....
慎重に慎重に降ります...
無事に到着!ふぅ〜よく登れたなぁ〜
頑張ればなんとかなるものですね。


▲いよいよ山頂へ向かいます〜慎重に慎重に....


▲山頂直前の垂直のハシゴ


▲槍ヶ岳山頂3180m


▲槍ヶ岳山荘を見下ろす・結構、高度感があります      ▲北鎌尾根から登って来られれる登山者


▲鷲羽岳・水晶岳方面


▲南岳方面後ろに穂高(やっぱり雲に隠れています)


▲ミヤマダイコンソウ                      ▲イワベンケイ

▲西鎌尾根から登って来られる方々〜


▲常念岳方面(影、槍が見えますか?)


▲やっと穂高が全貌を見せてくれました


▲ハクンイチゲとミヤマキンバイ


▲山荘前の広場とテント場


▲本日の寝床と夕食

夕食までには時間があるので周辺を散策....
よく見ると岩場にも様々な花が咲いているので飽きる事はありません
夕食後そろそろ夕日が沈む時間です。
主人はせっかく来たのだからともう一度穂先へ向かいました。
出来れば明日の朝も登りたいとの事....
私と次女は日が翳り寒くなった山荘から
夕日が沈むのを待ちます....
残念ながらこの日は雲が邪魔をしてきれいな夕暮れを見る事は
出来ませんでしたが日が沈む直前、今まで雲に隠れていた穂高
キレイに顔を見せてくれました♪
こんな風景を見ると来年も.....
と早くも来年の事を考えてしまいます(^^ゞ
夕日が入ると周囲は真っ暗〜談話室で少し山の本を読み
後は寝るだけです....おやすみなさい
勿論今日もお風呂無し(涙)
明日はどんな一日が待っているのでしょう〜

2日目の歩行時間約6時間(槍沢ロッヂ→槍ヶ岳山荘)


▲夕日が沈む.....


・ミヤマタネツケバナ           ・ミヤマハタザオ             ・ミヤマオダマキ


・ヒメクワガタ                ・イワウメ                ・イワヒゲ

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